園盛会だより27号(平成28年2月)

平成27年10月16日 スウェーデン王国の視察団、新宿区長が来園されました

代表者紹介 
前列 ○中央左:マグヌス・ローバック駐日大使 ○中央右:オーサ・レグネール大臣
後列 ○左から3番目:金本理事長 ○中央:吉住新宿区長

多摩の里むさしの園
(羽村市)
    
・特別養護老人ホーム(従来型)
・特別養護老人ホーム(地域密着型ユニット)
・ショートステイサービス
・デイサービスセンター(地域密着型)   
多摩の里けやき園
(東久留米市)

・特別養護老人ホーム(ユニット型)
・ショートステイサービス
・デイサービスセンター
もみの樹園
(新宿区)

・特別養護老人ホーム(ユニット型)
・ショートステイサービス
・事業所内保育所

新年のご挨拶

新年、あけましておめでとうございます。皆様方と共に、新春を迎えられることを、心より感謝申し上げます。
昨年は、イスラム国による無差別テロが一層激しさを増し、世界各国の犠牲者は数万人に及んでおり、この様な無意味な殺戮は、難民問題を複雑化させ、罪のない人々が路頭に迷う状況をも作りだしてもおります。この出口の見えない問題は世界共通の課題であり、私達にとっても遠い国の出来事ではなく、身近な問題として捉える時期が迫って来ているかもしれません。
また、世界各地では異常気象による、水害・干ばつ・寒波等が発生し、予測を超える気象状況は、対策・対応が取れないことが数多くあり、世界で甚大な被害が発生しております。この事は、過去に環境問題を軽視したつけであり結果であります。未来の為にも地球温暖化対策の対応を、新興国も含めた、より具体的な目標と対策が待たれます。
一方国内では、アベノミクスの経済対策は次から次へと打ち出されるものの、抜本的な解決策には至らず、目に見える国民生活の向上はありません。また、衆議院選で得た数による論理を利用し、多くの国民の反対を押し切り、安全保障関連法案を強行採決し、将来に大きな不安と遺恨を残す結果となりました。今後は、この法案が正しく運用されるよう、国民一人ひとりが注意深く見守って行く事が望まれます。
更に、来年4月に予定されている消費税率のアップを控え、軽減税率が議論され、食品については現状維持税率が確定しました。しかし、消費税アップによる社会保障制度の改革は改悪の一途を辿り、昨年の4月と8月には介護報酬の引き下げが実施された他、特養入居基準の厳格化により介護の高齢者負担が増加する等、現状を正しく理解しないままに出された政策とも受け取れます。
このような環境の中、当園盛会は昨年6月、3施設目となる「もみの樹園」を新宿区に開設することが出来ました。新宿区内では一番大きな施設であり、住民・行政の期待は大きく、その期待に答えるべく、今迄培った技術・知識を大いに活用して、より良い施設運営を目指すと共に、地域への貢献を果たしていく所存であります。
介護業界は日々変化しております。そして、ご入居者の重度化が進むことによるニーズも今後ますます多様化するものと思われます。そのニーズをしっかりと受け止め、そして対応していくために、全社員が日々の努力と新しい知識と技術の習得に励み、ご入居者に寄り添った介護を実践して参りたいと思います。
最後に、園盛会のますますの繁栄と、皆様方のご健勝を祈念して年頭のご挨拶といたします。

社会福祉法人 園盛会
理事長 金本 正一

スウェーデン王国大臣訪問

スウェーデン王国のオーサ・レグネール子ども、高齢者、男女平等担当大臣(Ms ÅSA REGNÉR)と、マグヌス・ローバック駐日スウェーデン大使(Mr MAGNUS ROBACH)をはじめ、8名の訪問団の皆様が、新宿区の『もみの樹園』を視察されました。
吉住新宿区長と小池福祉部長にもご臨席していただき、視察ならびに両国の福祉の取組みへの活発な意見交換が行われました。
福祉先進国スウェーデンでは、高齢者の人口増加等の様々な課題があがっており、日本の高齢化社会に向けての取組みや福祉制度の課題について、福祉に携わる多様な立場の方より、幅広い話題が取り上げられました。
また、日本から学んだことの中に、「身体状況が低下した方への食事形態・提供の工夫」や「湯船につかる入浴習慣の大切さ」があると、ローバック駐日大使より、意見がありました。


スウェーデン王国のオーサ・レグネール子ども、高齢者、男女平等担当大臣(Ms ÅSA REGNÉR)と、マグヌス・ローバック駐日スウェーデン大使(Mr MAGNUS ROBACH)をはじめ、8名の訪問団の皆様が、新宿区の『もみの樹園』を視察されました。
吉住新宿区長と小池福祉部長にもご臨席していただき、視察ならびに両国の福祉の取組みへの活発な意見交換が行われました。
福祉先進国スウェーデンでは、高齢者の人口増加等の様々な課題があがっており、日本の高齢化社会に向けての取組みや福祉制度の課題について、福祉に携わる多様な立場の方より、幅広い話題が取り上げられました。
また、日本から学んだことの中に、「身体状況が低下した方への食事形態・提供の工夫」や「湯船につかる入浴習慣の大切さ」があると、ローバック駐日大使より、意見がありました。

館内見学では、ご入居者に以前暮らしていた地域のお話や生活の様子を伺い、居室を案内していただきました。続いて、入浴設備やリハビリ室なども見学されました。
6階の事業所内保育所では、お子様たちからお花をプレゼントされ、おもちゃで一緒に遊ばれるなど、ゆっくりと触れ合いの時間を過ごされました。
視察を終えた大臣は、今回の視察の成果に満足されたご様子で、「高齢者ケアの問題について、両国の幅広い分野で協力していきたい。」と述べられ、次の訪問先に向かわれました。
園盛会では、両国の利点を取り入れ、さらなるサービス向上につながるよう、努めてまいります。

海外研修 ~オランダ王国&スウェーデン王国~

平成27年10月11日~16日までの6日間、第7回目となる海外研修が行われました。今年は、スウェーデン王国と初めての訪問となるオランダ王国の2ヶ国にて研修に参加しました。その様子をご紹介します。

研修日程

10/12 
オランダの“認知症の人だけが暮らす村”
アムステルダム郊外【Hogewey(ホグウェイ)】へ訪問
⇒見学後、スウェーデンへ移動

10/13
【SQC】にて福祉概要レクチャー

10/13-14
高齢者福祉施設
【Slottso(スロッツォ) Valen(バーレーン)】にて2日間実習

10/15
ナーシンググループホーム
【Kampementets(カンペメンテ)】にて福祉用具のレクチャー

■オランダ王国 ~【Hogewey:ホグウェイ】の見学~
ホグウェイとは、オランダ・アムステルダム郊外にある認知症専用の老人ホームで、2012年から【認知症の人だけが暮らす村】として、世界中で紹介され、国際的にとても有名になりました。
元々は病院に近い施設でしたが、認知症の方が、“集団で過ごすことで戸惑いや不安を感じ、介護拒否や暴言・暴力行為につながってしまうのは、当然である”との考えにより、『少人数・小グループでの生活環境』へと、変革を行なった福祉施設です。
この村のコンセプトは、『認知症の人が“普通の日常”を送れる村』、『入居者の意志を尊重する』。
塀に囲まれた約600坪の敷地に、特別に設計された23の家、スーパーやレストラン、郵便局、美容室、映画館等、生活に必要な物が全て揃った一つの村として作られており、重度の認知症の人たちが、敷地内を自由に行動できる環境になっています。
入居者約150人に対して、約240人の職員が勤務。職員は制服を着用せず、“住民のひとり”として入居者に接します。
全ての職員は、認知症の人への接し方について熟知した『認知症ケアの専門家』として、施設内にある店舗を運営している為、買い物の支払いが困難な場合も、職員でフォローすることができ、社会的なつながりと日常生活の継続を援助しています。

ホグウェイの大きな特徴として、お部屋のデザインや生活する場所を7つのライフスタイルに分類しています。
近い価値観の人同士が生活を共にすることで、友人関係が生まれ、生活のストレスを軽減する環境作りをしています。
選択方法は、入居前にご本人やご家族が、ライフスタイルに関する40項目の質問を基に行ない、決定します。また、入居後に、別のユニットに移ることも可能です。
これまでの生活歴を大切にして過ごせることが、ご本人やご家族の意思を尊重したケアにつながっています。

■スウェーデン王国 ~【SlottsoValen:スロッツォバーレーン】にて実習~

高齢者福祉施設【スロッツォバーレーン】では、2日間の実習を行いました。
ご入居者の残存機能を活用して、その方のペースに沿ったケアを体験しました。
スタッフの方からは、「どのような声かけをしたら、ご入居者が自ら動かれるか」を常に考えながら、業務に取り組んでいるとのお話を伺いました。


~【SQC】福祉概要の講義、【Kampementets:カンペメンテ】福祉用具体験~

【SQC】事務所にて、スウェーデンの文化や福祉制度などについて、講義を受けました。
例年訪問している【カンペメンテ】では、理学療法士・作業療法士による福祉用具のレクチャーを受けました。
また、福祉用具を使用しない場合の手段として、『タオルを活用した介助方法』も指導していただきました。

海外研修を終えた5名の参加者に、研修での感想や学んだこと、今後ケアに活かしていきたいことをインタビューしました。

海外研修に参加し、理学療法士の役割の違いは、職員に対する労働リスク管理マネジメントでした。職員自身の身体の使い方を指導し、働く環境を守ることが重要視されており、当園でも今後、取り組むべき課題だと感じました。
むさしの園 理学療法士 濱田 衣久子

今回の貴重な研修では、ご入居者に馴染みのある環境づくりの大切さを学び、豊かな生活を保証できる個別ケアの実例を拝見することが出来ました。
今後改めて、ご入居者の意思を尊重したケアに励み、豊かな生活を提供していければと思います。
むさしの園 介護課 向井 理奈

今回の海外研修を通して、オランダやスウェーデンでは、介護に対して、ご利用者の意思を第一に考えており、福祉に対しての高い意識を知りました。
今後、両国のような、ご利用者本意のサービスを今よりも提供できるよう努めてまいります。
けやき園 介護課副主任 砂川 陽祐

今回の研修では、多くの事を体験し、学ぶことができました。特に印象的だったのが、ご入居者の生活スタイルや考え方、嗜好に合わせたサービスの提供でした。
今後、職員本位ではなく、ご入居者に合わせたケアをしていきたいと思います。
けやき園 介護課 田中 千恵子

研修に参加させて頂き、実習施設では、音楽プログラムや
体操等がアクティビティとして毎日開催され、リハビリ職員の指導により、援助方法が徹底されていた点が印象的でした。
今後、音楽療法を行なう中で、職員との連携を積極的に行い、内容に生かしたいです。
もみの樹園 音楽療法士 多田 知代

むさしの園 行事の様子

◆平成27年10月30日 秋の日帰り旅行◆

秋の日帰り旅行では、埼玉県飯能市の「休暇村 奥武蔵」へ行ってきました。目にも楽しい昼食や、ゆったりと浸かれる温泉に、皆様笑顔で過ごされていました。

◆平成27年11月12日 保育園交流会◆

東松原保育園との交流会では、園児の皆さんがお遊戯や手遊びを披露してくださいました。プレゼントの肩たたきもあり、可愛らしいその姿に涙を流されるご入居者もいらっしゃいました。

◆平成27年12月2日 のど自慢大会◆

冬の恒例行事、のど自慢大会が行われました。
ホールに響く皆様の美声が、会場と聞いている方の心を温めていたように思える素敵な時間でした。

◆平成27年12月16日 クリスマス会◆

今年は少し早めにむさしの園にクリスマスがやってきました。
ご入居者と職員でクリスマスの歌を歌ったり、職員によるダンスで会場は大いに盛り上がりました。

余興の後は全ご入居者対象でクリスマス抽選会が行われました。
抽選に当たった方には、1月の外食参加券が贈られました。

むさしの園 デイサービス

◆平成27年12月23、24日 デイサービス忘年会◆

今年も一年を締めくくるメインイベントとして『忘年会』を開催しました。プログラムは、お楽しみ抽選会、ジェスチャーゲーム、スライドショー等。今年は、職員がクリスマスケーキ作りに挑戦しました。宴の終わりには、思いもよらず、ご利用者からお礼の言葉をいただきました。その温かい言葉を励みに、これからも頑張りたいと思います!


けやき園行事の様子

平成27年10月28日 秋の日帰り旅行~小江戸川越~◆

秋晴れの空の下、『小江戸 川越』へ向かう車内は会話が弾み、とても賑やかでした。
川越に到着後は、各グループに分かれ、蔵造りの街並みや時の鐘を見学され、和風喫茶店やお土産屋さんにて、抹茶パフェやお煎餅を召し上がりました。
昼食は、食事処・お土産処がある複合施設の蔵里(くらり)にて、名物の紅芋御膳を召し上がり、「美味しい」「もうお腹いっぱい」と喜ばれていました。食後に記念写真を撮り、その後、ご家族・ご友人へのお土産を購入されました。帰りの車内では少し疲れたご様子でしたが、「今日は天気も良くとても楽しかったわ」「喫茶店でゆっくり話せて良かったわ」と一日を振り返りながら、お話されていました。
園に帰られてからは、購入されたお土産を職員に見せながら、「素敵な品が多くて、選ぶのが楽しかったのよ」と笑顔で話されていました。次回の日帰り旅行は、3月にイチゴ狩りへ出かける予定です。

◆平成27年8月3日-5日 ホットケーキバイキング◆

10月から12月の3ヶ月間、月に1回、ホットケーキバイキングを行いました。
ご入居者と一緒にケーキを焼く間、「上手に焼けたかしらねー」「いい匂い」「子供達に焼いてあげて以来だわ」と待ちきれない表情で話されていました。
ホットケーキが焼き上がると、生クリームやバナナ等の6種類の具材から、トッピングを選びました。焼きたてのホットケーキは柔らかく、楽しい一時を過ごされました。

◆平成27年12月19日 クリスマス会◆

恒例のクリスマス会が今年も開催されました!ご入居者は前日から楽しみにされており、「明日パーティーがあるんでしょう」と、職員に何度も聞かれる方もいました。
当日の午前中は、各階でレクリエーションが行われ、ボールの的当てゲームや楽器演奏、合唱等を楽しまれました。『ボールの的当てゲーム』では、高得点の的に当たると「すご~い」「お~!」と歓声と拍手が起こり、大変盛り上がりました。
昼食は、各ユニットでホームパーティーが開かれ、「こんなに沢山あると迷うわね」と嬉しそうに話され、チキンやお寿司、ケーキ等の豪華なメニューを選びながら、バイキングを召し上がりました。ご家族含め皆様で談笑しながらの楽しいホームパーティーとなりました。

午後はデイサービスに移動し、クリスマスショーを開催しました!ご入居者の代表者はサンタさんからクリスマスプレゼントを受け取り、「ありがとうございます」と恥ずかしそうな笑顔を見せていました。
続いて、今年度の新入職員による余興を披露し、ダンスやクリスマスソングメドレーを楽しみました。今年も、ご入居者・ご家族の拍手や声援を受け、大変盛り上がったクリスマスショーとなりました。

けやき園 デイサービス

◆平成27年11月30日~12月4日 秋の紅葉散歩◆

秋が深まった11月末から12月にかけて、小金井公園へ紅葉狩りに出かけました。
華やかな皇帝ダリア、黄色く色づいたイチョウ、真っ赤な紅葉などを眺めながら、晩秋の公園散歩を楽しみました。澄んだ空気の中、暖かい日差しに感謝する外出となりました。

平成27年12月23日~12月25日 クリスマス会◆

今年のクリスマス会は、パーティーを盛り上げる為、特別にシャンパンをご用意し、ご利用者の皆様と乾杯をしました。一緒に美味しいケーキを食べ、クリスマス気分を味わいました。
また、職員によるハンドベル演奏やマジック、一芸ボランティアさんによる演芸を観賞されました。最後は、サンタさんが登場し、【ぽかぽか足元クッション】をプレゼントしました。

もみの樹園行事の様子

◆平成27年10月24日 秋の大運動会◆

第1回となる『もみの樹園秋の大運動会』が、特養と事業所内保育所の合同開催され、ご家族の方々にもご参加いただきました。競技は、保育所園児によるダンスを披露した後に、4種目(玉入れ、ハイハイ競争、風船送り、借り物競争)を行い、ご入居者と職員が一丸となって汗を流し、より絆を深めることができました。また、たくさんの笑顔と楽しい思い出が生まれた一日となりました。

◆平成27年10月28日 寿司の日◆

寿司職人による新鮮な握りたてのお寿司に、舌鼓を打たれました。

◆平成27年11月1日 町躍皷来たる!◆

町躍皷(まちやっこ)演舞会が開催されました。
迫力のある和太鼓に魅了されました。また、太鼓の演奏体験も大好評でした。

◆平成27年12月21日 クリスマス会◆

もみの樹園にて、クリスマス会が開催されました。昼食は、各ユニットにて、バイキング料理をご用意しました。午後は、保育所と合同で、演芸会を行いました。楽しかった1日の様子をご紹介します。

~昼食~

職員がサンタクロースやトナカイの衣装を身につけ、盛り付けを行いました。いつものお食事と雰囲気が変わり、ご入居者が楽しそうにバイキング料理を選ばれる姿が、とても印象的でした。

~演芸会~

午後の演芸会では、サンタクロース(施設長)より、心温まるプレゼントをお贈りしました。
また、新卒職員による「パーカッション」、保育園児による「歌とダンス」、ご入居者と職員合同の「合唱」を披露し、笑顔あふれるクリスマス会になりました。最後は、年末にぴったりなメッセージを“人文字”にて表しました。
来年もご入居者・園児さんに、季節感を感じて、喜んで頂けるよう、様々な行事を企画してまいります。

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